コーチわたりんの「コーチの視点」
このブログは、ビジネスコーチとして活動している、コーチわたりんこと、渡利潤子の日常の学び、気づき、感じていることを、独自の視点で綴っています。あなたらしくより豊かに生きるヒント、アイデアを得る一助になれば、うれしく思います。
プロフィール

コーチわたりん

Author:コーチわたりん
渡利潤子(わたりじゅんこ)
1972年 2月 生まれ。
関西大学法学部法律学科 卒業。
1995年 会計事務所系コンサルティング会社入社。企業・医療機関・福祉施設を対象に、営業、教育プログラムの企画立案、研修講師を担当。
2000年に独立。 2001年にコーチングに出合い、現在、ビジネスコーチ、講師として活動中。セミナー・講演 年間101回 (2007年実績)
著書に、「コーチわたりんの『魔法の対話』」(文芸社ビジュアルアートより 2007年5月出版)がある。
OFFICE WATARI(渡利潤子コーチ事務所)主宰。
http://www.office-watari.com

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ミッションを組織に浸透させるには(後編)
前回の日記に引き続き、
サロンミッションをつくったことで、どのような効果があったのか
お伝えしたいと思います。

ミッションをつくるのに
約3ヶ月かかりました。

そして
ここからが、真のスタートになりました!

まず、ミッションを実現するサロンにするために
何をする必要があるのか、

「サロンの課題」 を

全員で 徹底的に 洗い出しました。

最初のスタートで、コーチとして意識したのは
「数字は扱わない」 ということ。


「ミッション実現のために 今月の売上は ○○円だ!」

こんなことをやると、
すぐに、スタッフのモチベーションが下がるのは
目に見えて予想できました。

「コーチとして、何度も肝に銘じたこと」

それは・・・
ミッションを実現するための サロンの取り組みを明らかにして
そしてそこから、
スタッフひとりひとりが何をやればいいのか
月単位で明らかにして 行動を促していけば、
数字は 結果としてついてくる
ということ。


なので、数字のことは、最初は扱いませんでした。


サロンミッションの核になる
どうしたら、お客様や自分たちの 「笑顔」 が増えるか?

このことだけに 焦点をあてて、サロンの課題をふまえ
スタッフひとりひとりが、すぐにできることから
行動に移しました。


例えば・・・

サロン内のPOPをオリジナルの手書きにすること
サロンの入り口付近のレイアウトの変えてみること
料金メニュー表をわかりやすく 見やすくすること

スタッフひとりひとりの取り組みとしては
徹底して、
笑顔でお迎え 「こんにちは」
笑顔でエレベーターまでお見送りする 「ありがとうございました」
髪のホームケアについて 何かひとつは提案してみること

などなど

あげれば、キリがないですねぇ・・・(笑)


こういう取り組みを、約1年かけて
地道にやりました。

そうすると、その過程で
スタッフ同士のコミュニケーションがよくなった
(クレームの数が減った)
スタッフの得意なところ、強みがお互いにわかった
(絵の上手な人、POPの上手い人、レイアウトの上手な人 など)


結果として、
数字として成果があらわれてきた
数字の管理がしっかりできるようになった
数字として成果が確認できるようになると(目に見えると)
スタッフのモチベーションがあがって、雰囲気がさらに活気づいた


一番、感動して うれしかったのは、
最後には、わたしの存在(コーチ)がなくても
サロンのなかで、良い循環で マネジメントできるようになったこと。


今も継続して、お客様 自分たちの笑顔のために
新しい取り組みを、どんどん実施されています。

このサロンには、今は
客のひとりとして、お世話になっています。
陰ながら、いつも応援してますよ〜!!

テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

ミッションを組織に浸透させるには(前編)
以前、この日記で
ミッションを明らかにする質問について書きました。

コメントで、ご質問をいただきましたよね。


今日は
ミッションを組織のなかで どのように明らかにしていけば
効果的なのか、
ミッションを明らかにすることで どのような効果があったのか、
生の実体験を分かち合いたいと思います。
一助になれば、うれしいです。

少し長くなりそうなので、前編・後編とわけて
お伝えしたいと思います。


この実体験は、昨年の12月まで担当させていただいた
ホテル日航大阪内にあるサロンの事例です。

最初、このサロンには ミッションはなく
大きな売上をしめていたのは
ホテルのブライダル関係の売上でした。

しかし、数年前から
多様な結婚式が行われるようになり
(海外での挙式、レストランウェディング など)
ブライダル関係の売上に 苦戦していたのが当初の状況でした。

これではサロンの存続も危ぶまれる と
一般のお客様の売上も 今後は力を入れていこう!
という目的で始めたのが、売上アップのミーティングでした。

ミーティングのなかでは
グループコーチングを行い、まず サロンのミッションづくりから
スタートしたんですね。

ミッションは、言わば 「サロン使命、信念」 ですよね。

このミッションについては、会社の理念もあるので
その理念をふまえながら
ホテル日航大阪サロンのオリジナルのミッションをつくろう! と
ケンケンガクガク、話し合いました。

最初は、意見は なかなか出ませんでした。
でも、少しずつ、ミーティングの回を重ねるなかで
意見がポツポツ出てくるようになり、
店長を中心に、スタッフ全員でつくりあげていった、という感じです。

結果的に、
トップダウンの理念と、現場の意見を融合したものが
サロンミッションとして、完成しました。


このミッションづくりには、月2回のミーティングを行い
何度も変更しながら、最終的には 3ヶ月程の時間を費やしました。
この間、自主的なミーティングの宿題も出しました。


サロンのミッションがようやく完成したときの
店長、スタッフの皆さんのうれしそうな顔は
今でも忘れられません。

自分達でミッションをつくった! という充実感が満ちていました。
この 「自分達でつくった」 という 「思い」 が、ミッションづくりには
大切なんじゃないかと 思っています。


次回後編では、ミッションをつくったことで
どのような効果があったのか、お伝えしたいと思います。

テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

佐賀北高校を初優勝に導いたもの
先日のコラムで、佐賀北高校を優勝に導いたことって
何だろう?・・・っていうことを書きました。

そうすると、早速、
朝日新聞の 「ひと」 という欄で
監督の百崎敏克氏のことが取りあげられていました。

監督が、選手育成において 大事にしたこと。
それは、
「基礎練習」 だった。
まず 「選手の体力づくり」 を信念にした。


この実践と かけ離れたメニューに、戸惑う部員たちもいた。
でも、
監督は 「とにかく、今は信用しろ」 と
言い聞かせた。
もちろん、すぐには 結果は出ず
今春まで、公式戦での敗退は続いたそうです。


しかし、このような監督の信念は、今年の酷暑のなかでは
効を奏したのではないでしょうか。
この夏は、他の見方をすれば、「暑さとの闘い」 でもあったと思う。

佐賀北高校の特徴として、解説者は 「チームの粘り」 を
挙げていました。
監督の信念であった 「体力づくり」 は
過酷な環境のなかでは、
選手たちの 「体力」 を最大限発揮させ、結果、「粘りの強さ」 が
チームを優勝に導いたのでは・・・と想像します。


もうひとつ、監督が 大事にしたこと。
「心のキャッチボール」


2004年に 監督に就任して以来、
部活への感想や不満を日誌に書かせ、赤ペンで返事を書いて
渡したそうです。

「文字の方が本音が出しあえる」
今の若い世代に見られる、「文字にすれば本音が言える」 風潮を
しっかり掴んでいる。
やはり、双方向のコミュニケーションを大事にしたんですね。


記事の最後には、こんな監督のコメントが綴られていました。

「最後まであきらめるな」
が・・・
この試合では、そう言っている監督自身が
この言葉を一瞬忘れかけたそう。
「可能性を信じていた生徒に教えられた」 とも。


これまでの取り組みの積み重ねが
今年の夏、大きく開花したんですね。

あらためて、基礎練習の鍛錬の重要さ、
双方向のコミュニケーションの必要性を、実感しました。

このことは、企業や組織の人材育成にも
あてはめて考えることができますね。

結局のところ、
このような地道な努力を、淡々と積んでいくことが
成功するうえで、一番大事で 必要なことなんですよね。

百崎監督の指導者としてのあり方、やり方に
力をもらった渡利です。

テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

プレゼンテーションは、自分を磨く
昨日、企業・組織の人事担当の方を対象に
久しぶりに、プレゼンテーションをしました。

参加者は約80名。

プレゼンテーションって、セミナーや講演とは異なって
「価値を伝える」 ことに、より重きが置かれます。


なので、正直 練習をして臨んだものの
改めて、「難しいなぁ〜」 って 思いました。

自己評価すると
10点満点で評価するなら、7点くらいでしょうか・・・

コーチングでは、自分を振り返るうえで
「数値化する」 ことがよくあります。

じゃあ、あと残りの3点は、何だったのか?
振り返ってみました。

1つめは
事例をつかって説明するうえで
落としどころが甘かったところがあった。

2つめは
もっと、表現力をつけること。
「言葉の力」 をつけたいと思った。

3つめは
時間管理。
50分のプレゼンテーションで
わたしの時計では、1分程オーバーしてしまった。


プレゼンテーションは、自分を磨き、
伝えたい価値を伝える すごい 「場」 ですね。


プレゼンテーションを聴いてくださった
人事担当の皆さん、ありがとうございました!

そして、準備など、いろいろな面でお世話になった
主催社の皆さんにも感謝の思いです。
ありがとうございました。

テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

自分の会社は、自分で決めろ!
先日、お昼に、テレビを観ていたら
こんなニュースが放送されていました。

来春2008年の大卒求人倍率は2.14倍。
(バブル期並みの求人倍率)

このデータから読み取れるのは
すでに、来春卒業見込みの大学生は
最低でも 2社から 内定をもらっている。

っていうことは、優秀な学生だったら
2社どころか、もっと多くの会社から内定を
もらっていることが想像できます。


話は変わりますが、
ある企業の調査によると
会社を決めるうえで、約70%の学生が
親に相談しているとのこと。

だから、親が、子供の就職先を決めていることも
少なくないのが 現状だそう。


そういうご時世を反映してか、
なんとっ!
「親のための会社訪問」 を実施している企業も出てきている。
内定を出した学生の親を会社に招待し、内部の説明会を行い、
職場の雰囲気を見てもらい、安心してもらう。

で、就職先を決めるうえで
子供の背中を 親に押してもらいたいんでしょう。


わたし、学生に対して こんな思いを抱きました。

おいおい、自分が就職する会社くらい
自分で決めろよー!!


もちろん、親に相談することは
よいことだと思う。
親は、社会人の先輩でもあるからね。


でも、
最終的に、どの会社に就職するかは
親ではなく、自分で決めろっちゅーの!!


すべての学生がそうだとは
思いたくないけれど、
このニュースは、ショッキングな内容だった。

いやはや、どっか 変な世の中になってきましたねぇ・・・

テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

ホウレンソウは上司から
先日、ダイエーの取締役副会長をされている
林文子氏の講演を聴きに行きました。

実は、林氏の講演を聴くのは2度目。

最初は、3年前の日本コーチ大会での基調講演。
林氏は、当時、BMW東京の代表取締役社長でした。
そのときは
どのような営業をしてきたのか、人材育成をしてきたのか、
生の経験談を聴かせていただきました。

そして今回は、もちろん、人材育成のお話もありましたが
わたしにとっては、
「経営者の視点」 の内容がとても印象に残りました。

今日の日記では、後者の方に焦点をあてて
少しご紹介したいと思います。


※ 林氏のご講演内容を、わたしのメモをもとにして
まとめています。

******************************************************

企業ってね、すべて、人なんです。
経営する立場から、日々
数字を確認することが多いんですけど、
わたしが大事にしているのはね
数字の余白の中に、「人がいる」 っていうこと。

とくに、ダイエーっていう会社はね、
パートタイマーの方が現場の第一線で活躍している組織
なんです。
だから、今、全国のダイエーを訪問して
パートタイマーの方との懇親会をしています。

実は、ある懇親会で、こんなことを、わたしに
おっしゃってくれた方がいました。
「ダイエーってね、子育てにいい職場なんですよ。
わたし、子供にね、いつも言ってるんですよ。
もし、お家にいて、恐いことがあったら
すぐ、あのマークのスーパーに走ってくるんだよ。
お母さん、そこで働いているんだからねって
言っているんです。」

わたしね、お話を伺って、改めて思いました。
このように、現場の第一線で働く方々の思いをもって
経営をしないといけないなって。

会社の経営方針を決定するのは、もちろんトップ。
だから、実際には、トップダウンの経営なんです。
でも、それを実際に実現していくのは、トップではなく
今お伝えした、現場の皆さんなんです。

ですから、ダイエーを支えていただいているのは
お客様はもちろんですが、現場で働く皆さん。

よく、部下は上司に対して
報告連絡相談しなさいって 言いますけどね、
わたしは、上司から部下に 報告連絡相談をして、
現場で働く皆さんひとりひとりが誇りをもって
大切にされている実感をもって仕事できるような
職場づくりの努力を、逆に上司の方がしないと
いけないと思うんです。


そういう日々の上司と部下とのやりとりから
双方向のコミュニケーションが生まれて、本音でつきあう
関係性ができてくるんじゃないかと 思います。

引き続き、これからのダイエーを
皆さん、あたたかく見守り、応援してください。

******************************************************

林氏のお話、今回もしびれました〜!!

ほんとうに、人が大好きで
情に熱い方だと思います。

また、ご縁がありましたら、生のお話 お聴きしたいです。

テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス

ある学生から学んだこと
まだコーチとして、ほんとうに未熟だった頃
こんな経験をしました。

授業が終わった後、ある男子学生が
一所懸命、履歴書を書いていた。
B5サイズの履歴書。

つい、わたしは
「履歴書って、A4サイズのものを選んで書いたほうがいいよ。」
と、声をかけました。

彼は、わたしの顔を見上げながら
「あ、でもこれ、アルバイト用ですよ。」

すかさず
「うん、でもね、今は A4サイズが一般的なのよ。」

すると、彼は、キッと 怒りを顔にあらわし、
そのやりとりがあってから、わたしに対して、心を閉ざしました。

冷静に考えてみれば、
アルバイト用は、B5サイズでもかまわないんですよね。

企業の就職用だったら、A4サイズですけど・・・


振り返ると、わたしはコーチなんだから、
「アルバイト、がんばっているんだね。」 って
承認してあげればよかった。

それなのに、彼の事情を十分に聴かず、
履歴書のことを指摘し、一般常識を押しつける言葉を
投げかけてしまった。
彼が一番嫌がる、型にはめるような言動をしてしまった。

後で聴いた話ですが、彼は、
家庭的な事情から、アルバイトをいくつもしないと
やっていけない状況だったそうです。

もっと、彼のことを聴いてあげればよかったなぁ。
「がんばっているんだね」 って、心からの承認の言葉を
かけてあげればよかった。


昨今の学生は、わたしが想像する以上に
大人に、ちゃんと話を聴いてもらっていないのかもしれない。
話を聴いてもらったことがないのかもしれない。


学生との関わりから、
多くのことを教えてもらった経験のひとつです。

テーマ:企業経営 - ジャンル:ビジネス